サングラスを海斗くんが外した瞬間…

私は思わず持っていたスプーンを、落としてしまった。

「莉奈。どうしたの?」

「あ…ごめんなさい」

私がスプーンを拾うと、

「はい」

海斗くんが新しいスプーンを、持ってきてくれた。

「…ありがとうございます」

海斗くんからスプーンを受け取る。

(ど、どうしよう)

ドキドキが、海斗くんに聞こえてしまうんじゃないかと思えるほど、胸が高鳴っていた。