「喉渇かない?」

「え?」

「飲み物買って来るから、そこのベンチで待ってて」

と言って海斗くんは、ちょっと離れた自動販売機に…

私は大人しくベンチに座った。

「はぁー」

ため息を吐いて、海を眺めていたら肩をポンと叩かれた。

(海斗くん?それとも綾子さん)

後ろを振り向くと、私と同い年ぐらいの女の子が立っていた。