海斗くんを見ると、サングラスをかけたまま仮眠中。

フェリーに乗ったとたん、

『ちょっと寝るから…』

と言って寝てしまった。

海斗くんは、本部港まで車を運転してたから、一番きつかったのかも。

(お疲れ様)

キョロキョロと周りを見回すと、誰も居ない。

私はそっと海斗くんとの距離を、少しだけつめた。