「仕事だから仕方ねーけど。 海斗、暇なら手伝わねーか?」 「暇に見えます?」 と言って海斗くんが、私の左手を掴んだ。 「何だよ。海斗、今日はデートか?」 「はい。羨ましいでしょう?」 「なら仕方ねーな。楽しんで来いよ。 じゃあね、彼女さん」 ジンさんは手を振って、今来た道を戻って行った。