「ん…じゃあ今日は中部に行くか。
首里城に行った見たいだから」

「中部?」

「そう。美浜なら最近、色んな店が入ってるしさ。行って見る?」

「うん」

「じゃあ行くか。しっかかり掴まえてて」

ギュッと海斗くんに、しがみつく。

バイクが動き出して、裏門から道に出た。

大通りに出る頃には、恐怖感は薄れて来て…

海斗くんの温もりと、風が心地よかった。