「ありがとう」

「どういたしまして。
そう言えば、海と約束してたもんね」

「うん」

笑顔で綾子さんを見る。

そんな私を見つめながら、

「…嬉しそうね。莉奈」

「え?」

「何でもないわ。私は朝ご飯の用意してくるから、莉奈はシャワー浴びてらっしゃい」

「はい」

「朝ご飯を食べた後、少し観光しようか。
海が授業終わるまで時間あるし」

とニッコリ笑った。