(情けない。海斗くんにどう思われたかな?)

もしかしてだらしない女だと思われた?

それとも…

色々と頭の中で考えていたら、

「…莉奈。聞いてる?」

と綾子さん。

「え?なぁに?」

「やっぱり聞いて無かったのね。海から伝言よ」

「海斗くんから?」

「3時まで授業だから、莉奈が暇だったら携帯にかけてくれって。
はい、これが海の番号よ」

私に紙を手渡しながら、綾子さんが言った。