次の日の朝、綾子さんの声で眼を覚ました。

「おはよう。莉奈」

「…綾子さん?」

「そうよ。そろそろ起きたら?」

「…今…何時?」

「10時よ」

「嘘!」

ガバッと身体を起こす。

「ご、ごめんなさい」

「大丈夫。疲れてたんでしょう?
気にしてないから、早く朝ご飯食べよっか」

「…はい」

シュンとなる私。

ちゃんと携帯電話のアラームをセットして、寝たのに…