歩きながら、 「夜の海って初めて。 海斗くんはよく来るの?」 と聞いて見た。 「ん…たまに来るかな。 考え事してる時とか、後は飲み会とかで」 「飲み会?」 「ビーチパーティーとか。 外はタダだし、騒いでも大丈夫たがら」 「楽しそうね」 「楽しいよ。俺は海好きだからいいけど。 そのまま泊まったら、サーフィンも出来るし」 と笑顔の海斗くん。 暗闇の中、海斗くんの笑顔だけが光って見えた。