(あれ?どこに行っちゃったんだろう) 辺りを見回していると、酔っ払った男の人が近づいて来た。 「可愛いね。1人?」 びっくりして黙っていると、 「一緒に飲まない?」 手を引っ張られた。 「…け、結構です。離して下さい」 「嫌がる声も可愛い」 綾子さんが異変に気がついて、慌てて戻って来る姿が見えたのと同時に、 「離せよ」 と低めの甘い声が聞こえてきた。