「そうなんだぁ」 「あ、莉奈。海で大丈夫だった?」 「な、何が?」 「相手役。嫌な感じとか無かった?」 と綾子さん。 「うん。海斗くんには無かったよ」 「良かった。今日の朝、海にお願いしたのよ。 昨日の夜、社長に電話したら『海くんしか、相手役には認めない』なんて無理難題を言うから」 「そうなの?」 「ええ。社長も海の事お気に入りだしね…」 おかげで大変だった。と綾子さん。