「樹君があれだけ歩み寄ろうとしているんだから、千波ももう少し頑張ってみなさい。千波が思っているより、樹君は千波のことを考えているよ」
別れ際に利香はそうわたしを後押しする。
「歩み寄りか」
遠ざかっていく利香の後姿を見て、そう言葉を漏らした。
言われてみるとそうだったかもしれない。
樹がどんどん前に押してくるから、わたしはどことなく距離を取ろうとしていた。
樹はわたしと朝、軽い言い合いになっても、普通に放課後迎えに来てくれた。
でも、わたしは樹と言い争えば、口を堅く閉ざそうとする。
今日も授業終了後に彼の教室に直行したら間に合っていただろう。
わたしの傍を同じ高校の制服をきた生徒が自転車で通り過ぎていく。
いつからわたしは樹に歩み寄らなくなっただろう。
そう考えて、すぐに答えが分かってしまうのが、悩ましい面もある。
両親が再婚してからだと思う。
わたしを慕ってくれていると思っていた、樹が嫌悪感を示したときから、わたしは距離を取り始めた。
子供の言う事だからと片づけていたらわたしと樹の関係は変わったのだろうか。
別れ際に利香はそうわたしを後押しする。
「歩み寄りか」
遠ざかっていく利香の後姿を見て、そう言葉を漏らした。
言われてみるとそうだったかもしれない。
樹がどんどん前に押してくるから、わたしはどことなく距離を取ろうとしていた。
樹はわたしと朝、軽い言い合いになっても、普通に放課後迎えに来てくれた。
でも、わたしは樹と言い争えば、口を堅く閉ざそうとする。
今日も授業終了後に彼の教室に直行したら間に合っていただろう。
わたしの傍を同じ高校の制服をきた生徒が自転車で通り過ぎていく。
いつからわたしは樹に歩み寄らなくなっただろう。
そう考えて、すぐに答えが分かってしまうのが、悩ましい面もある。
両親が再婚してからだと思う。
わたしを慕ってくれていると思っていた、樹が嫌悪感を示したときから、わたしは距離を取り始めた。
子供の言う事だからと片づけていたらわたしと樹の関係は変わったのだろうか。



