「それなら嬉しいよ」
彼はあどけない笑みを浮かべると、わたしの左手に右手を絡めてくる。そして左手を頬にあてた。
重なる影を感じながら、目を閉じた。
彼の唇が微かに触れたとき、リビングの扉が開く音がした。
わたしの唇に触れていた感触が消えたのと、ほぼ同時に振り返った。
そこには日和の姿があったのだ。
「これはその」
わたしの顔から血の気が引く。樹を見る余裕はなかったが、恐らく彼もわたしと同じような態度を取っていただろう。
日和はわたしと樹を交互に見ると、右手を米神に当てた。
「何か、いろいろと発展しているみたいだけど、あまりリビングでいちゃつかないほうがいいよ。お父さんとお母さんが見たら腰抜かすと思う」
彼女は驚くでもなく、淡々と告げる。
こっちが逆に焦ってしまう程に。
「日和は驚かないの?」
「こんなところでキスしていたら、さすがにビビるよ。それもさっきまで樹がプレゼントを受け取ってくれなかったらどうしようと気にしていたお姉ちゃんがさ」
「そういう意味じゃなくて、わたしと樹がそういうことをしていたことに」
日和は首筋に手を当てた。
彼はあどけない笑みを浮かべると、わたしの左手に右手を絡めてくる。そして左手を頬にあてた。
重なる影を感じながら、目を閉じた。
彼の唇が微かに触れたとき、リビングの扉が開く音がした。
わたしの唇に触れていた感触が消えたのと、ほぼ同時に振り返った。
そこには日和の姿があったのだ。
「これはその」
わたしの顔から血の気が引く。樹を見る余裕はなかったが、恐らく彼もわたしと同じような態度を取っていただろう。
日和はわたしと樹を交互に見ると、右手を米神に当てた。
「何か、いろいろと発展しているみたいだけど、あまりリビングでいちゃつかないほうがいいよ。お父さんとお母さんが見たら腰抜かすと思う」
彼女は驚くでもなく、淡々と告げる。
こっちが逆に焦ってしまう程に。
「日和は驚かないの?」
「こんなところでキスしていたら、さすがにビビるよ。それもさっきまで樹がプレゼントを受け取ってくれなかったらどうしようと気にしていたお姉ちゃんがさ」
「そういう意味じゃなくて、わたしと樹がそういうことをしていたことに」
日和は首筋に手を当てた。



