そして私達は今、学園の花園でお弁当を食べている。
私の学校にはなぜか花園がある。
私にとって花園があることはとても嬉しいがみんなはこの花園にはこない。
みんな、花を見飽きているからだ。
だから、最初のうちはくるが、
 そのうち見飽きてこなくなる。
私はもったいないと思う。こんなに綺麗なのにと。

でも、それは誰にもいう気はない。
ここの生徒はそれが普通なのだ。

どうせ、花は花だから。見ても意味がないと思っているのだ。
私はそうは思わない。
花は私に勇気をくれた。希望をくれた。
笑顔をくれた、大事なものなのだ。

つい、調子にのって喋りこんでしまった。
私がこう思っていることは内緒にしておこう。話すと大変なことになる。