??「とこーーーーれだ?」


??「ーーーねぇよ」


何か………聞こえる?

体………動かない。




楓が最後に見た光景は男が歩いている庭。




せめて………目だけでも!


楓「んぅ…………え…」




楓は言葉を失った

楓が見た光景、それは………



般若みたいな顔の男


腹黒そうなニコニコしてる男


大中小の男達


クールそうな無口な男


お父さんの表情を柔らかくしたようないかつい顔の男


関西で喋っている男


男男男男男


ハーレムだって?とんでもない!

楓は大の男嫌い。この場は地獄と一緒なくらい恐ろしく見えたのだ。




お……男だらけ!?ここは地獄ですか?

あ、でも………父さんに似ている人………でも、父さんはあんなに優しそうな人じゃない。

マジでここ何処?


 

そう思った楓は、手をついて起き上がった。


すると


ボキィッ!!!


楓「がっ……!?……何?もぅ、痛いなぁ……」


??「!?なにしてんねん!!お前アホなん?!骨折れとるんやで!?その状態で動くとか………」


楓「あ~………骨?何処?」


??「両手と両肩やけど?………それよりも、こっちきぃや。もいちど、手当するで。」


楓「えっと………さ。それよりも周りの目が気になるんだけど?」


般若さんは睨んでる。腹黒さんは殺気全開。大中小の人達はオロオロ。クールさんは……寝てるな。

いかつい顔の人はすげー心配そう。

とりあえず、手当してもらお。



楓は関西の人に、ついて行き包帯を巻いてもらい適切な処置をしてもらった。


そして戻ると………


楓「あのー、そんなに見つめられると照れますよ。“般若さん”。それにそんなに眉間に皺寄せてると   取れなくなりますよ?面白そうだから僕は構いませんがね。」


毒舌全開。


般若「なっ…………!?」


腹黒「っくくくく……」


楓「それよりも、自己紹介してくれません?じゃなきゃ勝手に決めた名前で呼びますよ?」


すると、腹黒さんが


腹黒「例えば、そこの般若さんだったら?」


と、聞いてきたので


楓「んー………そこの般若さんだったら?……どうやら、空から落ちてきた僕を長州の者と勘違いされ   ているようだ。その疑いを晴らすためにも多少の犠牲は仕方ないですよね?」


ニッコリ笑って、腹黒さんに言うと


腹黒「はい♪どうぞ!」


般若「オイッ!勝手に………」


楓「ではっ♪般若さんのアダ名は………腹黒さんに先にお教えいたしましょう♪(小声で)豊玉さん♪」


すると、腹黒さんは( ゚д゚)ポカーンとした後


腹黒「………アハハハハハハハhhhhhhhhh!!!!!!!!!」


ひとしきり笑って


腹黒「良いですね!さぁ!その名とかその他モロモロどうぞ♪」


モロモロと言うのは作品のことだろう。へったくそな(笑)


楓「スゥーーーー…………般若さんの名前は、豊玉さーーん!!!!!」


般若「なっ!?!?!?//////////」


楓「(大声で)梅の花ぁーーーー!一輪咲いても梅は梅ーーー!!」


般若「!?!!?」


楓「うぐいすやーーーー!ハタキの音もついやめるーー!!」


般若「(石化)」


腹黒「アハハハハハハハ!!!!!!!!!」


まだ疑うかなぁ?


楓「まだ、僕を長州だと?」


般若「わ………分かった!信じる!信じるからやめてくれ!」


まぁ良いや。辞めてあげよう!