お母さんがお父さんに捕まる。

そう思って見ていたら後ろから大きな音がした。


『な、何?』


「なんかいっぱい来たぁ〜!」


後ろを振り向くとさっきとは
比べ物にならない位のヤクザが居た。

武器を持っていて、焦点が合っていない。


「あぁ〜?これはなんの騒ぎだぁ〜??」


フラフラと倉庫に入って来るヤクザ達。


「おぉ〜?
『樺沢組』と『神崎組』の組長さんじゃんか!」


「そう言うお前らは『夜菊組』の傘下か。

……悪いが、お前らに構ってる暇はない。
痛い目に遭いたくなかったらサッサと帰れ。」


お父さん…完全に八つ当たりでしょ……。


「あ〜?若造のくせに生意気だなぁ。
この人数相手に勝てると思ってんのか?」


『さっきより多い……。』


こんな大人数、勝てるの?


「そうか、丁度苛立ってたんだ。
特別に相手してやるよ。

手加減出来るか知らねぇけどな!」


そう言ってお父さんは一人で殴りかかった。