双姫 Ⅲ



「お母さんだって
好きで引き受けたんじゃないでしょお〜?」


『そうそう。』


「朱羽、蒼月…!」


お母さんが私達を敬う様に見ている。


『だから許し…「父さーん!!!」え?』


この声は……。


私達だけではなく、全員が振り向いた。


「父さーん!」


そこには弟の天空の姿があった。