「まーちゃんが…組長?」


「ちょっと、碧!デタラメ言わないでよ!!」


「演技が上手いなぁ〜?
わいも騙されとったわ!

朱羽ちゃんと蒼月ちゃんが倉庫に来る迄はな??」


『私と蒼月が……?』


何が言いたいのか分からなくて困惑する。


「私が組長……?笑わせないでよ!!
どこにそんな証拠があるの!?」


「名前にあるやん?
千原 真綺の『千』と『騎』で『千騎』

前の組長も苗字と名前に付いとったん
すっかり忘れとったわ。

朱羽ちゃんと蒼月ちゃんを狙うんは
『双姫』を誘き出す為なんやろ?」


『お母さんを!?』


なんで?
真綺とお母さんは会った事ない筈なのに。


「……あーあ、バレちゃってたんだ。」


『真綺…?』


今迄見ていた笑顔とは違う、
黒い笑みを浮かべる真綺が居た。