『不意打ちとか卑怯じゃないですか?』


「は?それが喧嘩ってもんでしょ。」


なんと憎たらしい事でしょう。


三人のいかにも
レディースって感じの女子が私と蒼月を囲む。


『こんな事するって事はそれなりの理由が
あると考えても良いですか?先輩。』


この学校の体操着は学年で色別されている。

私達一年は青、二年は赤、三年は緑。


「蒼月達、
三年の先輩方に恨まれる事してませぇ〜ん!」


こんな状況でも相手を煽る蒼月は
本当に肝が据わってると思う。

あー……先輩方のお顔が般若のようです。


「何もしてない…?」

「してんじゃないの!!」


『……分からないので簡潔にお願いします。』


考えるのが面倒なので。