「芦基叔父さんだぁ〜!」


「え!?なんで朱羽と蒼月がここにぃ!!??」


芦基叔父さんは実基叔母さんのお兄さん。
もうチンプンカンプンなんですけど…。


「騒がしくなりましたね。
紹介も終わりましたし、話を戻しましょうか。」


的場さんが居てくれて良かった…。


「朱羽さん、蒼月さんは
私達に聞きたい事があると言いましたが
何を聞きたいのですか…?」


『…両親が隠している事です。

父はパソコンを見ながら難しそうな顔をして
夜中に母と何か話したり、組がどうとか…。』


お母さんもお父さんも嘘が下手過ぎる。
だから探りを入れるけど話してくれない。


「それで私達に聞きに来たと。
そうですか、紘さんどうしますか…?」


「…もう隠せねぇだろ。でも、全部は言わない。

俺が話すのは朱音の過去。
李樹は類の過去を話してやれ。」


「分かりました。
朱音さんと類から押し掛けられたら
原因は紘さんと言っておきます。」


「そ、それは勘弁してくれ……。」


お母さんに甘い紘叔父さん。
怒られるのが嫌なのか、少し青褪め始めた。