双姫 Ⅲ



『えぇ!?的場 李樹!!??』


「お、おねぇちゃん、素が出てるよぉ!」


は!しまった!

でも、アルバムで映ってた髪の色が違う…。
青髪だったよーな。

しかも、なんで私達の名前を??


『あの…!』


「ここで立ち話もなんですからどうぞ中へ。
話はそれからで構いませんか?」


確かに長くなりそうだと思い、
私達は素直におじゃました。


「うわぁ〜!畳の匂い!!」


『蒼月、うるさい!』


「ご、ごめんなさぁい…!」


中も外観と同じ『和』を感じる空間。
まるで別次元にタイムスリップしたみたいだ。


「こちらへ。」


襖(ふすま)を開けられ、中に入る。


そこには、


『ひ、紘叔父さんと実基叔母さん!!??』


紘叔父さんと実基叔母さん。
そして、超イケメンの人達が居た。