「疾風の弟か。
でも、アイツはやっと幸せを掴んだんだ。
お前には悪いが教えられない。」


「そう…ですか……。」


意外…教えるかと思ったけど教えないんだ。
お母さんが「頼れ」って言うだけはある!

でも、ちょっと可哀想だなぁ。


教えられないと言われた颯真は
しょんぼりしている。


「おねぇちゃん?」


『え?あ、なんでもないよ…。』


うー…モヤモヤする……。
ほっとけば良いんだけどさ!?

だって、お母さんが『双姫』なんだけど
先生は教えなかったし…。


新しく買ったスマホと睨めっこをしていた。