類side 「朱音…。」 「離せ…離せぇ!!」 振り解こうとする力は、 喧嘩を退けていたのに 『双姫』の時と実力は変わらない。 つまり、相当痛い。 「私が…私が助けなきゃッ!!」 「……。」 家庭を持ち、幸せな生活を送っていても 朱音は過去に縛られている。 それは全て目の前の男のせい。 「ヒィッ!!」 ギロりと睨むと男は震え上がった。 「朱音、もう苦しまなくていい。」 涙を流す朱音を後ろから抱き締めた。 類sideEND