性悪王子と秘密の同居


…完全に弱味握られたな、これ

ちょっと相合い傘ってのが

ハードル高いけど

協力してもらえんなら

「…ちっ…わかった

一緒に帰る」

「そうこなくっちゃ

陽太は私と一緒に帰りましょ」

「おぅ!」

そういえば…

「ボソッ)

結木って陽太のこと好きだろ」

そういうとみるみるうちに

真っ赤になってく結木

「ボソッ)

なんでそれを…!」

「分かりやすすぎだろ

それに気づかないあいつも

鈍感だけどな」

「なんの話してんの?

俺も入れて!」

「いや、今から羽音のとこ戻るって話

行くわよ」

「…しょうがねぇから協力してやるよ」

俺はそう呟いた