性悪王子と秘密の同居


****蓮side

パタパタ

「蓮さま!」

足音と俺を呼ぶ声が聞こえて

陽太と帰ろうとしていた俺は

後ろに振りかえる

…そこにいたのは、羽音の友人で

陽太の好きな結木だった

「羽音のことなんだけど」

といって話し出す結木

「…羽音さ、今日傘

持ってきてないみたいなの

一緒に帰ってあげてくれない?」

そういってニヤリと笑う結木

…これはもしかして、

俺の気持ちに

気づいてるパターンか?

案の定結木は

「羽音のこと好きなんでしょ?

バレバレよ

羽音とのこと、協力して欲しいなら

羽音と帰ることね」