2人にひたすらついていくと、とあるカラオケ屋さんにたどり着いた。
「カラオケ行くの?」
「そーだよ♪カラオケって盛り上がるし♪」
「あ、そういえば他の人達は?」
「あー、そのことなんだけど石川さん。わるい!あれ嘘なんだ」
えぇ!嘘っ!?
「ああでも言わないと石川さん、来てくれないんじゃないかなって思って!」
奏也は悪びれる様子もなく平然と言った。
「そんなぁ!やっぱり私帰る!」
「まぁまぁ、せっかく来たんだしいこーよ!ね!」
奏也は帰ろうとする私を無理やり連れてカラオケに入っていった。
けどまぁ、始まってしまうと私も普通に歌い出しちゃったりして、気がつくと3人でノリノリになって歌っていた。
「楽しかったぁー!あっという間だったね!」
「石川さん、歌うまいんだね!聞き惚れちゃった♪」
「確かに、なかなかの歌声だったな」
「2人だって上手じゃん!アイドルかと思ったよ?」
話しながらお店を出て、来た道を戻る。
「ほんと!?うれしいなー♪じゃあさ、せっかく仲良くなれたし、ななみんって呼んでもいい?」

