入学式の日、私のクラスでは親睦会をやろうということになった。



主催者は奏也と賢人。



私も行きたかったんだけど、その日はもう他クラスの友達と約束をしていたから参加できなかった。




すると、その次の日、




「石川さんと小泉さん♪昨日来なかったの2人だけなんだけど、今日空いてないかな?僕達、全員と友達になりたいから!」




奏也と賢人が私達に声をかけてきた。




この時はまだ理乃と話したことはなかった。




「ごめん、私今日もダメなんだ」




理乃は申し訳なさそうに断った。




「そうか。じゃあ石川さんは?」




え、どうしよう。




空いてるって言ったらこれ、3人だけでどっか行くことになるの?



断ろうかな…。



「あ、人数はもう少しいるから心配しなくていーよ♪」




そうなんだ。




「一応空いてるよ?」




「やった!じゃ、行こ行こ!」




いきなり!?




私が慌てて支度をしていると。




「石川さん、参加できなくてほんとにごめんね?また明日、話聞かせて!」




「あ、うん!じゃあまた明日!」




この事がきっかけで、私は理乃と仲良くなることができた。