この数週間ずっと考えて、ようやく答えがわかった気がした。
明日、この気持ちをはっきりさせるんだ!
そして、翌日。
駅で待ち合わせをした私達は遊園地に向かった。
「よっし!いっぱい乗るぞ!」
「じゃあまずはジェットコースター行こう!」
夏休みの遊園地はやっぱり混んでいて、待ち時間も長かった。
私は祐と他愛のない話をしながら列が進むのを待った。
なんか、祐とこんなに話してるの、久しぶりかも。
告白されてからあんまり話す機会なかったしね。
無事にジェットコースターを制覇し、次はお化け屋敷に向かった。
「ねぇ祐。ほんとに行かなきゃダメ?」
「当たり前だろ!俺が一人で行っても意味ねーじゃん!」
「うぅ…」
そう、私はお化けが大の苦手。
祐もそれがわかってるくせにお化け屋敷行こうなんて。
恐る恐る中に入ると、思っていたよりもずっと暗くて、私は今にも泣きそうになった。
すると、祐が私の手をぎゅっと握った。
「大丈夫だよ。俺がついてるから」
祐のおかげで安心した私はうつむきながら祐について行った。
「あと少しだ。がんばれよ?」
「うん」
ほんと、安心するなぁ。
「よしっ!ゴールだ!」
気がついたらゴールに辿り着いて外に出ていた。
「はぁ、助かった」
「ちぇっ、泣いてくれるかと期待してたのにな」
「祐のおかげで安心しちゃって涙出なかったの!」
私がそう言うと、祐は
「…んだよ、それ…」
と照れながらつぶやいた。
言った私まで恥ずかしくなるじゃない!

