「あ、もう教室戻んないとね。祐、ありがと!またね」
「おう!」
とりあえず、元気になったみたいでよかった。
〜七海side〜
賢人のこと考えてる時に祐が来たから結局わけわかんなくなっちゃった!
まだ結論を出すには早すぎるのかな…。
そんなことを考えながら数学の授業を受けていると、
「じゃあここを、石川!いくつだ?」
やばっ!当てられちゃった!
え〜わかんないー!
その時、
「スー…スー…」
「ったく、また高橋寝てんのか!おい!高橋!」
奏也…。ほんと、数学の授業はよく寝てるよね。
おかげでまた助かったけど!
「ん?あれ、僕いま当てられた?」
「ここの答えは?」
寝ぼけ眼の奏也に分かるはずないよね。
これはさすがにしょうがない。
「42.5でーす」
「…正解だ」
…えっ?
え、今当たったの!?
短時間で計算したのかな?
それか寝る前にもう解き終わってた?
「じゃあ高橋!つぎのやつは!これはかなり難しいぞ」
「6.45」
「正解だ…」
えっ、この激むず問題あっさり解いちゃった!
奏也って、頭いいの?
けど、この前はこんな感じじゃなかったのに。

