「七海、俺はお前のことが好きだ」
「え、え?」
七海の驚いた声。
「え?」
俺の戸惑う声。
あれ、俺今こいつに好きって…
「あ、いや!えっと、その」
あー、くそ!あいつのせいで焦って言っちまった!
「祐?どういうこと?ほんとに?」
七海はわけがわからないという顔をしている。
ま、そりゃそーか。
「ほんとだよ。でも、返事はまだいらない」
「じゃあどうすればいいの!?」
「今は、とりあえず俺のこと考えてみて。七海が俺をどう思ってるのか、ゆっくりでいいから考えて欲しい」
俺はそう言うと1人で固まる七海を置いてその場を去った。

