最近、私の周りがやけに賑やかになった。

やはり、皐月君と理沙ちゃんの隣になれたからかな……。

今まであまり話した事がなかったクラスメイトとも、楽しくお話できるようになった。

とっても嬉しいな……。

思わずニコニコしていると。

「みんな、よ~く聞け‼来月は、文化祭が行われる。これからクラスの出し物について話し合うからな‼」
と前で話すのは、担任の高野先生。

背の高いイケメン先生だ。

私は……皐月君の方がカッコイイけど/////

思わず赤くなってホッペを押さえると、
「由梨ちゃんは高野が好きなの??」
理沙ちゃんが聞いてきたから。

「高野先生、カッコイイと思うよ。でも……。」

「でも?」
ニヤニヤしている理沙ちゃんに、ポソッと。

「私は……皐月君が1番カッコイイの……。」
言ってから顔を覆った。

なぜか理沙ちゃんには皐月君を好きな事がバレてしまって。
たまにこうやって聞いてくる。

「あ~もう、由梨ちゃん可愛い♥マジ皇には勿体ない……。」
と頭をナデナデされる。

「勿体なくないし!」
今度は左隣から声がして、慌ててそちらを見る。

「あ……皐月君、今の……」
聞かれた?
ぶわぁっと顔が熱くなり、恥ずかしくて泣きたくなってきた。

ウルッ……とすると。

「じゃあ、このクラスはコスプレ喫茶店で。後は店員と裏方に分けるぞ。」

ありゃ??
もう決まってる。

慌てて今度は前を向く。

「はい、裏方やりたい人。」
`・ε・´∩はいっ!

もちろん手を上げたら。

「はい、皐月と由梨ちゃんは却下で。」
うぇぇぇ~!?
なんでぇ??
の叫びも虚しく、私は店員さんになってしまった。

うぅ……(泣)

「コスプレ衣装は、用意してくるから、今度衣装合わせなぁ……。」
という高野先生と、実行委員のみんなの目が、なんか怪しい気がするけど、文化祭は楽しみだから、ちょっとウキウキしてきた。

皐月君は、どんな衣装着るのかな……。

きっと何を着てもカッコイイんだろうな……。