「由梨ちゃん、その衣装とっても似合ってるよ。」

「嘘だもん~(泣)」
思わず俯くと。

「嘘じゃないよ、本当に似合ってる。似合ってるから、他の奴らに見られたくないんだ……。」

周りがシーンとしてる中、皐月君が一回目を閉じると、うんって感じで頷いてから私に言った。

「由梨ちゃんの事が好きだから、他の奴らに見せたくない。」
ふぇぇ??

なんか、なんかすごい言葉を聞いた気が……。

好き……って??

ボンッて勢いで赤くなる私のホッペ。

「本当だよ、由梨ちゃんが好き。由梨ちゃんは?」
優しいまなざしで見つめられて、思わず。

「わ……たし……も、好き……。」
小さな声で呟くと、またギューッと抱きしめられた。

「やった\(*´∇`*)/すげぇ嬉しい……」
ギュウギュウ抱きしめられてる私の耳に。

「はぁ……やっとだね┐(´-`)┌」
「全く見てて、こっちがヤキモキしたよね。」
「あぁ、可愛い由梨ちゃんが皇に穢されるのが、たえがたいわぁ……」
「てか今まで言わないとか、どんだけヘタレなの、皇……」

あ~っ‼
ここ教室だったぁ~‼

今さらながらに恥ずかしくて、逃げ出そうとすると。

「ダ~メ‼」
と、皐月君が離してくれず、理沙ちゃんの手によって引っぺがされた。

「つか皇、由梨ちゃん可愛がりすぎてて胃もたれするわ!告白OKだったんだから気がすんだでしょ!あっち行け!」