「皐月君……カッコイイ……。」
思わず呟いてしまってから、慌てて離れようとするも、なぜか更にキツク抱きしめられてしまって、私はパニックになってしまった。

「由梨ちゃんの事見るの禁止‼」
皐月君が言っている。

「そうだよね、私、このカッコ変だから、着替えてくるから……‼」
私がジタバタすると。

「いいのかぁ~皐月~。由梨ちゃん誤解してるっぽいぞ~(笑)」
「皇、いつまでもグジグジ女々しい~(笑)」
と何故か周りが盛り上がる。

「先生は如月、可愛いと思うぞ~(笑)それでお店に出てくれたら、大人気で、きっと行列が出来るだろうな~。」

「そんな事ないです‼私じゃ似合わないもん‼」
情けなくなってきて、じわりと涙が浮かんできた。

もう早く着替えたい……(泣)

みんなみたいに似合わないもん……。

しかもネコ耳……^._.^

私が落ち込んでいると、急に皐月君が私の身体を離したので、そのすきに逃げ出そうとしたんだけど、それが出来なかった。

皐月君が私の腕を掴んでいたから……。

「う~~、離してぇ……??」
涙目で訴えると、みるみる赤くなっていく皐月君。

えっ……?
思わず目を見開くと。