だけど、諒君は 「俺、もうちょっとデートプラン考えてこないといけなかったね」 なんて言い出して。 あたしは慌てて否定する。 「すごく楽しかったし、諒君とデート出来て嬉しかった!」 話しだしたら、余計な言葉までペラペラ出てしまって。 「あたしね、こうやって諒君の隣にいるだけですごく幸せなんだ。 あたしが諒君の彼女なんだって実感出来るんだ」 「ちーちゃん……」 諒君は少し目を見開いてあたしを見た。 そして、 「そういうの、いけないんだよ」 ぽつりと呟き、下を向く。