「ほら!ちーちゃん、安心させないと」 そう言ってくれる諒君を見て思った。 直斗ともおうちデートばかりしていた。 あたしは直斗を信じていたけど、直斗は浮気相手であるあたしを外に連れて行けなかったんだな。 今となってはそう思う。 だから、諒君がそんなことを言ってくれて嬉しかった。 諒君は直斗と違うんだから! 「じゃ、用意してくるね」 あたしはそう言って、諒君の部屋を飛び出していた。