「綾香、もういいよ……」 あたしは綾香を止める。 なんだか悔しいけど、これ以上騒ぎを大きくしたくない。 それに、恥ずかしいんだ。 キラキラしていないあたしが諒君の彼女ってバレることが。 それなのに、 「よくない!」 綾香はあたしに一喝する。 そして、キラキラ女子集団に向かってこう言った。 「八代君の彼女、ここにいる千草なんだけど。 人の彼氏に手を出さないでくれる?」