キラキラワンピースを着たあたし。
なかなかいけるんじゃない、と思った。
おまけに新しい化粧品で化粧をし直し、香水をつける。
諒君、どんな反応してくれるかな?
綺麗になったあたしを見て、喜んでくれるかな。
期待に胸を踊らす。
その時、ちょうどタイミングよく、
ピーンポーン。
チャイムが鳴った。
諒君じゃないかもしれない。
諒君からは連絡がないから。
だけど、なんとなく諒君の気がしたんだ。
ドキドキドキドキ……
胸を高鳴らせてドアを開けると、やっぱり扉の向こうには諒君が立っていて。
「ちーちゃん、来ちゃったよ」
いつもの笑顔であたしを見た。



