あぁ、これ以上悪いことを考えてはいけないよ。 諒君は元彼とは違うんだから! そう自分に言い聞かせる。 それでもやっぱり元彼のことはトラウマで。 悪い考えを吹き飛ばすように、おもむろに今日の戦利品を広げた。 淡い色のブラウスに、少しタイトなミニスカート。 胸元が大きく開いたワンピースもある。 どれもあたしが普段着ている服に比べて、華やかでセクシーで女性らしい。 これなら、あのキラキラ女子と並ぶことは出来るだろう。 そうだ、試着してみようかな。 あたしは、花柄のワンピースに手を伸ばした。