真一は東京の大手商社企業に勤めており、営業部長だった。 職業柄、他社との商談が多く、月に二回は出張があった。 そのようなことから、家のことに関わる余裕も時間もなく、妻の菜々美とは、第一子が産まれてから、すれ違いが生じていた。