みつばの奇跡~1st Clover~『✡*完*✡』



この言葉を言わなかったら
オレ達の仲が壊れていく気がして。



ひのりがこっちを振り返った。





「なあにぃーーー!?」






オレの真似をして叫んでた。

そして、叫びながら俺の方へ走って来た。





「オレは邪魔っぽいから失礼するね。」


気を利かせてくれたハル。

(ありがとう。)




 
「…………どうしたの?急に叫んで。」


樫野に
「ちょっとオレ達次の授業サボるから。」
と言う。


「えっ、ちょっ………!」

オレはひのりの言葉は無視して
ちら、と樫野を見た。


「はぁ………。
…りょーかい。
んじゃ、あたしは教室に戻るわ。」



樫野は察してくれたようで、
助かった。

半ば呆れていたけれどな。



それからオレに手招きして

「…………ひのを
泣かせんじゃないよ。」


と、耳元で呟いた。





「………分かってる。」


オレはその一言だけ言った。
樫野の気持ちも少し分かるから。



「ひのり。」

「はっはい!」


ふっ。
声、裏返ってるし。


ほんと、小動物みてぇ。


そしてオレは
いや、オレ達は屋上へ行った。