みつばの奇跡~1st Clover~『✡*完*✡』

あんなに誰にでも優しい奴が……。

「いや〜。チョロいねぇ〜~。」


う、そだろ?


「女子って足遅いよね〜~。」


目の前にいるのが


「簡単に振りきれたよ〜~。」


喋ってるコイツが


「ねぇ、聞いてる?」

オレの知っている人物なのか、と
一瞬疑った。

「あ、あぁ。」

未だに自分の目を疑ってるオレ。

「すごいでしょ。」

にっ、と笑いピースをしてる奴。


コイツ、仮面剥がしたな。


そう。
その人物は…………

ハルだった。


「それよりさ、ヒノの所に行こう!」
そう言って走っていく。

ありえねぇ。
誤魔化したな、コイツ。



誰にでも優しい王子様、

と呼ばれるやつが
ひのりのために………。

1人の少女の為に。