「ひのちゃん、泣かないで?
ナツは大丈夫だから、ね?」
「なっちゃんは……っ、
どこで…入院、してますか?」
「天が丘病院にいるわよ。」
「“そらがおか”?」
場所が分からないハルに
「天原駅(アマノハラエキ)のすぐ近くよ。
行けば分かるわ。」
詳しく説明をしてくれる
なっちゃんのお母さん。
「……?
ヒノに連れて行ってもらいます。」
「ふふっ。ハルくんらしいわ。
ヒノちゃん、よろしくね?」
「うぅ、は、い……!」
「ハル、行くよ?」
私はこれ以上、この泣き顔を
なっちゃんのお母さん、そしてハルに
見られたくなくて。
ふたりに背を向け、歩き出す。

