みつばの奇跡~1st Clover~『✡*完*✡』



二人で1つの曲を弾く。




それまで目の前のリクに緊張して
強ばっていた私の音楽は

リクの大きな手に包まれ、
優しくなった。



リクの音楽は川を流れる水のよう。


静かに、でも力強く、そして優しく。
聞いている人の心に打ち付けて。



そして

………離れない。


ピアノのコンクールにでも出れば
絶対賞は取れるのに。


めんどくさいから出ないんだって。

もったいない。





「お前は相変わらず力強く弾きすぎ
なんだよ。
楽器吹くときは優しい音色
奏でるくせに、
なんでピアノだと音が硬くなるんだ?」



「べつにー。どーだっていいでしょー。」


わざと素っ気なく言ってみた。


今回のはリクが居たから緊張しただけであって………。

普段ならもっと弾けるもん。