―ピロロンピロロン ……リクだ。 たぶん催促の電話。 「はい」 『おせーよ、ひのり!早く来い』 それだけ言い残して電話が切れた。 仕方なく部屋着に着替えて、 自分の部屋のベランダから リクの部屋のベランダへ移る。 私のいつもの移動手段。 ハルのところに行く時もそうなの。 「ひのり、お前おせー……あ、おいっ!」 私はいつもは難なく渡れちゃう ベランダの着地につまづいた。 ―ドサッ 「いっててて…………、 ………あ、ごめん。」 リクの顔を見ると また顔が真っ赤になっている。