リビングを出ようと私が扉に手をかけたら
「陽乃里!
お土産もらったから食べな。」
「ありがとう。後で。」
あれでもお姉ちゃんは
一応心配してくれてるんだろうな。
嬉しい。
……けど、今はそっとしといてほしい…。
―パタパタパタ ガチャ……バタン
「はぁ……。」
階段を登り、自分の部屋の中に入った。
「結局、
どっちが好きなのかわかんないや。」
♪ららりるら〜らり〜るら〜
ららららり〜るら〜
思い出のあのメロディーを口ずさむ。
よくハルが弾いていて、
リクがヴァイオリンを弾いて
その音楽に合わせて私が歌う。

