みつばの奇跡~1st Clover~『✡*完*✡』


いや、違う。
この人が落としたんけど。


「はい。
これあげるよ。欲しかったんでしょ?」


優しい笑顔に少し違和感を感じる。



私が何も言えずにいると、
半ば強引に私の手の中に握らせた。



自分と同じぐらい、
もしくは年上の男の人の手なんて
振り払えるわけない。



力で、かなうはずなんて無い。


だからぎゅ、と抑えられている私の手は
どうすることもできず。




仕方ないからもらうことにした。





「ありがとう、ございます……」




「いえいえ。
きみ、名前は?誰と来てるの?」