願わくはキミに



「……行ってどうする?
ご家族に、命を奪ってごめんなさいとか謝罪するの?」


「え…」


頑張って発した声が掠れる。

なんだか、今日の先生おかしい……



「そんなことしたって、誰も喜ばないと思うけど」


「……」


「…と、僕は思います」



最後にそう付け足して、あぁやっぱり彼は優しい人だと、実感してしまった。


私が泣きそうな顔をしているから。