「……だから、生きて。 その人のためにも……自分のためにも」 「……はい…はい!」 私は気付いたら、抱き締め返して返事をしていた。 泣きすぎて先生の肩を濡らしてしまったけど。 やっぱり、田中先生はすごい。 あんなに心の中にあった鉛が少し軽くなった気がする。 『自分が自分を許せる方法』______ …こんなのでいいなら。 方法なら、今思い付いた。