願わくはキミに




先生はそんな私を見ると、一緒に涙を拭いてくれた。


そしてこう言った。


「確かに回りから見たら、そんな事思っちゃいけないのかもしれない。
でも、僕はハルキちゃんが元気になってくれて嬉しいよ」


「だっ、けど…」



今更、こんなこと思うなんて、ただの罪滅ぼしかもしれない。



でも私と同じように、その人にも家族がいて。


友達がいて。


もしかしたら、大切な人がいたかもしれない。



そんな可能性に満ち溢れた人の命を、私は奪ってしまった。



自分が生きるために。