君への唄

初めての一年は早く過ぎていった。




二年目になった。

また同じように様々な季節を感じた。
相変わらず自然は美しかった。この目で眺めることができたらどんなにいいだろう。

けれど、初めての時のような感動はなかった。


時が経つのが遅くなったように思った。

もどかしさを感じた。


早くしなければ、全てを忘れてしまう。僕が消えてしまう前にここから逃げなければ…